ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

ドクンッ
ドクンッ
ドクンッ

心臓が波打つ音が響く。

「…余裕なんかあるわけないじゃん。
頭ん中こんなことばっかだよ?俺。
舞が来てくれただけで浮かれてるのに
すっげー、意識してくれてんの伝わってくるし
可愛いーことばっか言うし
挙句に、こんな格好になるし…。」

「…。」

「それに、嫌いになんかなるわけないじゃん。
好きになるって…
俺もこんな気持ちになったのはじめてだから。」

「…。」

「それに舞、無防備すぎ。
だから、すっげー心配。
男の子は、…こんなこと簡単にできるの。」

「…。」

心臓が早まるのがわかる。
鼓動の音と時計の時を刻む針の音しか
聞こえない。

「…舞、俺のこと好き?」

コクンっと頷く舞。
克の掴んでいた力が少し緩む。

「…。」

「…深いの教えてあげる。」