ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

残りのご飯を口に運ぶ舞。
少し冷えてしまったが
その美味しさと緊張のあまり
残りはあっというまに食べきってしまった。

ちょうど食べ終わった頃に克が帰ってきた。

「克、ごめんね。迷惑かけちゃって。」

「何で?全然。さ、俺も残り食べよ。」

もぐもぐと克もご飯を食べ出す。



「ね、克…嫌いにならないでね。
今日、いっぱい迷惑かけちゃって…
それに朝も、1人でずっとドキドキして。
克がはじめて好きになった人だから
こんな気持ちもずっとはじめてで…。」

「…。」

「克のこと考えたり、好きって思ったら
Tシャツ貸してもらっても
抱きしめられてるみたいって思って
今もずっとドキドキしてる。」

「…。」

「克は、全部余裕なのかもしれないけど…。」

舞が言いかけると
食べ終わった克がスプーンを置いて言った。



「…余裕なんてあるわけないじゃん。」

「えっ?」

「余裕なんて、ずっと無いって言ってんの!」

そう言って、舞の腕を掴み
そのまま後ろのベッドに押し倒した。