ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

(はぁ、もう今日は全然だめだ。
こんなんじゃ克に嫌われちゃうよぉ。)

そう思いながら、舞はブラウスを脱ぐ。
代わりに克のTシャツを着ると
Tシャツは舞のスカートの丈まで
すっぽり隠すくらいの大きさだった。

(克、こんな大きいんだ…。
それに、克の香りがして、何かずっと
克に抱きしめられてる感じがする。
…また、意識しちゃうよー。)

「舞、大丈夫?着れた?」

ドアの外から克が尋ねた。

「あ、うん。もう大丈夫。」

慌てて、舞がブラウスを拾う。

「入るよ。」

「…。」

部屋に入った克が一瞬固まった。

「…克?どうしたの?」

「いや、やっぱ舞、ちっちぇーなって思って。」

「ちっちゃいのもあるけど…克が大きいから。」

舞がTシャツをたくしあげる。

「でも着れてよかった。
ほら、服貸して?洗ってくる。」

「自分で洗うよー。」

「大丈夫だから。残り食べてて。」

そう言うと克はブラウスを持って
部屋を出て行った。