「さ、テス勉しよっか。」
克はパッと手を離すと
机から教科書とノートを出して言った。
(意識してるのは私だけなのかな…。
恥ずかしい。)
「うん。数学、わかんないとこあって
教えて欲しい。」
舞も鞄から教科書とノートを取り出した。
「2次関数のところなんだけど…。」
「ここ厄介だよな。だけどここは
計算のルールを頭に入れてさえすれば
ミスを防げるから。ここから計算して…。」
そう言いながら克の顔が近づく。
ふわっとシャボンのような
柔らかい香りがした。
(どうしよう。勉強中なのに
顔が近づくだけでドキドキしちゃってる。
克にわかっちゃったら、何考えてるの
って言われちゃうよね…。)
「…い、舞、聞いてる?」
「え?う、うん!」
「今の説明、わかりにくかった?」
「ううん。そんなことない。
ちょっと考え事しちゃって…。」
「そ?…じゃあこの練習問題解いてみて。
解けたら、ここばっちりだと思う。」
「うん。やってみる。」
(こんな真剣に教えてくれてるんだから
私も頑張らなきゃ。)
舞はノートに演題を写し
克が教えてくれたことを思い出しながら
問題を進めていった。
克はパッと手を離すと
机から教科書とノートを出して言った。
(意識してるのは私だけなのかな…。
恥ずかしい。)
「うん。数学、わかんないとこあって
教えて欲しい。」
舞も鞄から教科書とノートを取り出した。
「2次関数のところなんだけど…。」
「ここ厄介だよな。だけどここは
計算のルールを頭に入れてさえすれば
ミスを防げるから。ここから計算して…。」
そう言いながら克の顔が近づく。
ふわっとシャボンのような
柔らかい香りがした。
(どうしよう。勉強中なのに
顔が近づくだけでドキドキしちゃってる。
克にわかっちゃったら、何考えてるの
って言われちゃうよね…。)
「…い、舞、聞いてる?」
「え?う、うん!」
「今の説明、わかりにくかった?」
「ううん。そんなことない。
ちょっと考え事しちゃって…。」
「そ?…じゃあこの練習問題解いてみて。
解けたら、ここばっちりだと思う。」
「うん。やってみる。」
(こんな真剣に教えてくれてるんだから
私も頑張らなきゃ。)
舞はノートに演題を写し
克が教えてくれたことを思い出しながら
問題を進めていった。
