ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「…それにしても野球部遅いね。」

詩織が言った。

「うん。かっちゃん達大丈夫かな?」

「もうちょっとで来ると思うけど…」

「後で、直樹に電話してみようか。」

「そうだね。そうしよう。」

詩織の気持ちもざわついていた。

ー昨夜ー

[ブーブーブーブー]

詩織の電話が鳴った。

「もしもし。かっちゃん?どうしたの?」

「うん。明日の決勝も
先発投げれることになった。
監督が、今回の試合内容みて決めてくれて。」

「本当?良かったね。おめでとう。
かっちゃん、本当に今まで
練習頑張ってたから。私も嬉しいっ!」

「…本当、詩織はいつも
自分のことみたいに喜んでくれるよな。」

克幸が微笑んで言った。

「だって、本当に嬉しいんだもん。」

詩織が言った。

「…あのさ、明日試合終わったら
すぐ電話するから、懇親会の前に
ちょっと時間作れる?」

「…うん。もちろん。」

「じゃあ、明日頑張ってくる。また。」

「うん、待ってる。またね。」

[ツーツーツーツー]