「悪い、遅くなった。」

そう言って克が遅れてやってきた。

「もー、準備終わったよ。」

舞が克にパンチして言った。
その後ぞくぞくとクラスメイトも入ってくる。
サッカー部も予定より早く試合が終わり
生島先生もやってきた。

「皆、…野球部が遅くなりそうなので
先にはじめよう。飲み物あるかー?」

「ありまーす。」

皆の元気な声が響く。
飲み物を用意していた舞と詩織が
端の席に着く。

「席、取られちゃったね。」

舞が詩織に囁いた。

「うん。優香ちゃん、がっつり
克の横をキープしてる。舞、負けんな!」

そう言って詩織が舞の背中を叩いた。

「えー、今回の総体、皆よく頑張ったな。
テニス部、水泳部、柔道部が3位
弓道部、卓球部、
あと…野球部が2位
バドミントン部
サッカー部、バレー部、剣道部が1位!
はは、皆入賞だなー。
その他の個人戦やダブルス関係もお疲れ様。
文化部も設営コンクールや準備ありがとう。
1年3組サイコー!俺もサイコー!
かんぱーい。」

生島先生が笑いも交えてジョッキをあげた。

「かんぱーい。」

皆の嬉しそうな声が飛び交う。
焼肉食べ放題に、皆楽しそうだ。