ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

次の日、朝登校すると
メッセージの前には
すでに人だかりができていた。

ガヤガヤとしているものの
皆は笑顔でいっぱい。
喜んでくれている皆を見て舞も嬉しくなった。

そこへ克と直樹が入ってきた。

「おー。メッセージじゃん。
なになに…舞のやつ、えっろ!」

直樹が呟く。

「何でエロいのよー。その要素0でしょ。」

「だって、あったかいって…
抱き合った感じゃんっ!きゃー!
お父さん、まだ許してないですからね。」

直樹が腕組みをしながら
舞と克に言った。

「ばっか、ちげーよ。」

「そうだよ。あたたかいってのは
性格が優しくてほっこりするってこと。」

慌てて舞が説明した。

(抱き合った…)
舞は説明しながらも
この前の克との帰り道を思い出して
赤くなってしまった。

「…舞、赤い。あーやーしーい。」

直樹がからかう。

「舞、もう席着くぞ。」

そう言って克が舞を連れて行った。

「舞、すぐ顔に出るのな。」

「だって…この前の、思い出しちゃって。」

また赤くなる舞。

「…えっろ。」

克もからかうように言った。

「もー、そうじゃないってー。」

すると生島先生が教室に入ってきた。

「何じゃこりゃ。」

素で昭和のリアクションをとる先生。

「いっしー、いつもありがとう。」

拓実が声を出した。

「ありがとう。」

「いっしー、泣いてー。」

クラス中から声があがる。

生島先生もメッセージの方に近付いていった。

生島先生のいいところは?
「これ…俺に?
いやいや、反則っしょ。」

先生の肩がふるえる。

「周りのお互いへのメッセージも
…よく考えたな。」

先生は手の甲で涙を拭うと

「1年3組最高ー!!!」

と叫んだ。

文化委員によるサプライズ、大成功。