ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「おじちゃーん、みんなー出来たよー。」

詩織が叫ぶ。

「じゃーん、オムライス!」

舞がお皿を運ぶ。

「おー!美味そー!!」

直樹が声をあげた。

「うわ!本当、美味そ。」

かっちゃんも克も嬉しそうだ。

「スプーンある?お茶も?」

おじちゃんが持ってきてくれた。

「では、ごいっしょに。
いっただっきまーす!」

「はふっ、うん。うまい。」

「卵とろとろ。」

「あー、しみるー。」

皆もくもくとスプーンを口に運んでいく。
詩織も舞も嬉しそうだ。

「ごちそうさまー。」

一瞬で皆のお皿は空っぽに。

「本当美味しかったよ。おじちゃんまで。
詩織ちゃん、舞ちゃんありがとう。」

おじちゃんもお腹をさすりながら言った。

「本当?よかったー♡」

「じゃあ、片付けようか。」

「詩織ちゃん、危ないぜ。俺持っていく。」

そういうと
克が皆分のお皿を持ってきてくれた。

「片付けするから、詩織ちゃん
かっちゃんとデザートの準備してて。」

「うん。ありがとう。
じゃぁ、あっち戻ってる。」

「舞、俺洗うから、流してくれる?」

「もちろん。」

ジャー。シャカシャカシャカ。

「克、手際いいね。びっくりした。」

横に並びながら舞が言った。

「俺、一番末っ子だからさー。
大体の雑用はこなしてる。
兄貴たちからの圧力で。
でも、舞も料理上手な。美味しかったー。」

「凄いよ。なかなか男の子って
家事しないイメージだった。
うちは、逆に一人っ子だからだいたいの
家事は自分でしなきゃなんだよね。
お父さん達が仕事の時は料理もつくらない
とだし。」

「いいお嫁さんになるよ。」

克が言った。

「ふふ、そうだといいけど。」

舞が笑った。