ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「舞、本当ありがとね。
それに、お母さん達まで。すっげー嬉しい。」

手袋を眺めて克が言った。

「うん。私も知らなかったから
びっくりした。ありがとう。」

舞が優しく笑った。

「昨日、今日とね、本当、俺、幸せだよ。
もっともっと舞のこと大好きになったし
俺のことも好きでいてほしいってなった。」

「私も。全部、克の…ってなれて
嬉しかった。」

舞が恥ずかしそうに俯く。

「本当、大好き。」

…ちゅ

俯いた舞の頭に、克が軽く口付けた。

パッと顔をあげる舞。

「…家の前だから、ちょびっとね。」

くしゃくしゃと頭を撫でる克。

「私も大好き。」

舞も幸せそうにそう言った。


「帰りたくねーけど、帰ります。
また学校でね。」

「うん。本当にありがとう。気をつけてね。」

克の姿が見えなくなるまで
舞はずっと見送っていた。