「まーい、テストも終わったことだし
ちょっと付き合ってー。」

詩織が言った。

「うん。もちろん。買い物?」

舞が荷物を背負いながら言った。

「そ。駅前まで行ってもいい?
あと夜ご飯も久しぶりに食べて行かない?
ゆっくり話したい。」

「もちろん!お母さんに連絡しとく。
…よしっ。行こっか。」

連絡を入れた舞が言った。


「あー、テストお疲れだったねー。」

詩織が手を伸ばしながら言った。

「うん。もう中間かー。
あっという間だったねー。」

「舞は、夏休みがっつり克と
勉強してたから、できたんじゃない?」

「うーん。自信はないけど
…一学期よりはできた気がする。」

「本当?凄いじゃんっ!
私も、かっちゃんと舞と一緒の大学に
行くという目標ができたから
本当頑張らなくっちゃ!」

そう言って気合いを入れる詩織。

「えー!詩織も進路決めたんだねー!」

「うん。悩んでたんだけど
ちゃんと夢も決まったから。」

「そっかそっか。
一緒の目標ができて嬉しいよ。」

舞がニコニコして言った。