…ちゅ

克が舞を引き寄せて言った。

「…私も全部、克のだよ?」

とろんとした舞が克の頬を包んで言った。


「…っんと、舞には敵わないな。」

ちゅ…くちゅっ

優しく、でも深く、克がキスをする。


「ふぁ…っ。」

舞から甘い声が漏れた。

「…舞のこと、全部食べたい。」

克が舞の耳元で囁いた。

「…うん。いーよ。」

ぎゅぅっと克の服を握りしめて舞が答えた。


「あー、本当もぉ…頭ん中だけじゃ
どぉしようもなくなってきてる。」

「!?」

「舞のこと…すっげー抱きたい。
だけど、こんなことばっか考えてる
って思われたら…って、怖い気もする。
舞のこと、大切に想ってるから
傷付けたくないし、だけど全部俺だけの
にしたいって思うし。…上手く伝えられん。
ごめんな。こんなんで。」

克が舞を抱きしめて言った。

「この前も言ったけど、嫌じゃないよ?
それに、独り占めしたいっていう気持ちは
一緒だもん。キスする度に、…もっと
ってなってるから。」

舞も克を抱きしめて言った。

「舞、大好きだよ。
本当すっげー好き。」

「私も、大好き。ずっと一緒にいようね。」


「あー!!!凄い癒された。
疲れも本当ふっとんだわ!ありがとう。」

克が背伸びをして言った。

「うん。ずっと練習でこうやって
ゆっくり話せる時間も無かったもんね。」

「舞、いつも支えてくれてありがとね。」

克が頭を撫でながら言った。

「ふふ、支えになってるかな?」

「なり過ぎてます。」

「なら良かった。」

舞がぎゅうっと克を抱きしめる。

「体育祭、お疲れ様でした。」