学年ごとの徒競走。

運動神経のいい男子組は
克幸、克、直樹、大輔、拓実が
次々とそれぞれの組で1位でゴール。

女子組は、詩織、杏美、優香が1位
舞が2位、裕子、希美が3位という結果に。

学年種目の綱引きでは
1戦目、2戦目と順調に勝ち上がる3組。

決勝戦は5組との戦いとなった。

「皆の息を合わせて、絶対勝つぞー!」

生島先生のかけ声とともに配置につく。

「せーの!!」

審判の旗の合図で、一気に縄を引く一同。

「1、2、1、2。」

ズリズリと縄を小刻みに引っ張る。

「体重かけるよ!」

生島先生のかけ声で
皆引っ張る姿勢を更に低くした。

「1、2、3、1、2、3。」

3の声とともに
ぐっと長く縄を引っ張る3組。

ザザーっと、縄が全体的に3組に引かれた。

「よしっ!一気にいくぞー!
1、2、1、2、1、2、3。」

ザザー。一気に縄が3組の方へ。

「よし。皆縄に跨がれー。」

残り時間がもう少しというところで
3組の皆が縄に乗り、5組の引き戻しを防いだ。

「ピピー。」

「中央ラインが3組の陣地に
入っていますので、優勝、3組!」

「しゃー!!!」

「やったー!!」

皆飛び跳ねて喜ぶ。
練習の成果が確実に出た瞬間だった。