ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

[今終わって皆帰った。
荷物の片付けあるから
体育館倉庫に行ってから迎え行くな。]

(わー、やっぱり毎日こんな遅くまで
練習やってるんだよね。凄いな。)

[大丈夫だよ。私が倉庫まで来るね。]

舞は荷物を片付け、倉庫まで向かった。


ガラガラガラ


誰もいない体育館。
いつもの喧騒が嘘みたいに
シーンと静まり返っている。

「克ー?」

舞が少し声をはって叫んだ。

「わりー、倉庫の奥ー。」

克の声が遠くから聞こえる。
舞も倉庫の中へと入った。

「きゃっ。」

中に入ると上半身裸の克の姿が。

「荷物運び終わって
めちゃめちゃ汗かいてさ。
…ごめん、着替えてた。」

「ううん。タイミング悪くてごめんね。」

舞が克に背を背けて言った。

パサッ

シャツに袖を通す音が聞こえる。
ぎゅっ

舞は後ろから克に抱きしめられた。


「…足、平気?」

「うん。…隈元先輩が消毒してくれたから。」

「…そか。」


ドクンドクンッ


静かな倉庫の中に心臓の音が響く。


「…やっぱ、やだ。」

克が後ろから首筋を甘く噛んだ。

「…克?」

舞がパッと振り向くと同時に
克がトンっと舞の身体を後ろに押し倒した。