ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「舞ちゃんもいるの?好きなヒト…。」

香織が聞いた。

「あ…一応付き合っている人がいまして…。」

舞が恥ずかしそうに呟く。

「わー!何だー!
舞ちゃんもラブラブじゃんっ!
ねえ、ねえ、どの子?同じクラス?」

香織が尋ねた。


「…ダンス、香織のペアの子だろ?」

稜が言った。

「え??」

舞が驚いて稜の方を向く。

「えー!そうなの?克くん?
めちゃめちゃ紳士的で優しい子だったよ。
しかも稜みたいに、胸板もあって
たくましくって、良い身体してた♡」

「だって、体育の時
めちゃくちゃ目ー合うなと思ってたら
心配そうに舞のこと見てるんだもん。
今日も、舞が倒れた時
一瞬で、抱き起こそうとしてたし。
…ま、俺の方が早かったけど。」

稜が笑って言った。

(…そうだったんだ。
克に会いたくなっちゃったな…。)

「それに、香織も最近、克くんが
可愛いー、かっこいいーとか体育がある度に
言ってるから、舞には悪いけど
…ちょっと今日のでお仕置き。」

そう言いながら、稜は香織にも
デコピンした。

「…お仕置きって?」

舞が稜に尋ねる。

「自分の惚れてる女の子のこと
普通、誰にも触られたくないだろ?
…ま、大人の洗礼ってことで。
あとは舞がどうにかしろよなー。」

ヒラヒラと手を振って帰る稜。

「舞ちゃん、またね。
今日はゆっくり休むんだよー。
何かあったらいつでも相談してね。」

香織はそう言って
先を行く稜を追いかけていった。