ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「かけ声、掛け声ー。
はい、すぐもらったらバトン握り直してー。」

クラス対抗リレーの練習。
クラスで1番足の速い男子を
スタートとアンカー付近に固めて
中継ぎは、足の速い人と
走るのが苦手な人を交互に配置した。
足の速い人は苦手な人の分も多く
走れるように、バトンパスをゾーン
ギリギリで渡す作戦。

スターターは直樹。
その後を拓実、大輔が続く。
アンカーから2番目が克。
アンカーが克幸だ。

「しっかり手のひらに置く感じで。
はいって、声聞こえないぞー!」

生島先生の声がグラウンドに響く。
練習は厳しいが、その代わり
練習を重ねるごとに
確実にタイムが縮まっている。

「早く走れなくてもいい。
ただし、バトンパスだけはしっかり意識して。
この練習をしっかりすれば
必ずタイムは縮まるから。
リレーは、足が速いだけじゃだめだ。
皆のチームワークで、1人1人の
意識で勝つぞ!」

「はいっ!」

「じゃあ、今日はもう一回だけ
最初から、行くぞー。」