ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「舞ー!!」

三角公園に着くと、詩織がぶんぶんと
手を振っている。

「わー、詩織可愛いー!
浴衣大人っぽい。裕子ちゃんもー!!」

舞が2人に駆け寄る。

詩織は黒字に紫の蝶々
裕子はオレンジにピンクのお花
がモチーフの浴衣だ。

2人とも髪をアップにして
ふわふわにしている。

「かっちゃんも直樹も、今日カッコいい。」

舞が2人を見て言った。

克幸も直樹も髪の毛をワックスで
固めてたてている。

「え?今日?いつもでしょ。」

直樹がおちゃらける。

「ね、髪の毛、かっこいいよね。」

詩織も同調した。

「克は、髪の毛ないもんなー。」

直樹が言う。

「うるせー!防具着るから邪魔なんだよ。」

克が直樹にグーパンチをした。

「ふふふ。」

皆の掛け合いに、思わず吹き出す裕子。
とっても楽しそうだ。

「よし、じゃあ行くか。
荷台のところに乗って、しっかり掴まって。」

横向きに座って、ぎゅっとつかむ詩織と舞。


「直樹くん、…重くない?」

裕子は遠慮がちに直樹の背中を掴んだ。

「大丈夫だよ。それより、ほら
しっかりつかまってて。
怪我するといけないから。」

直樹が裕子の手を握って、自分の腰に回す。

裕子は真っ赤になっている。

「ありがとう。」

(直樹も裕子ちゃんもいい感じ。
自転車作戦、大成功だ。)

舞は2人を見て、嬉しそうに微笑んだ。