ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「…よし、これで完成っと。」

浴衣の着付をしたお母さんが言った。

「わ!可愛いー。
帯、お花みたいになってる。」

舞は後ろを鏡で見ながら
目をキラキラさせて言った。

「もし、着崩れしてきたら
ここを引っ張って直して。
トイレ行く時は、ここを持ち上げて。」

お母さんがテキパキと指示する。

「うん、わかった。ありがとう。」

「あ、これ塗ってあげる。」

お母さんが自分のメイク道具から
ファンデーション、アイシャドウ
マスカラ、グロス等を取り出し
舞にメイクをしてくれた。

「…仕上げにこれっと。」

ハンドクリームを優しく塗る。

「わ、いい香り。」

「デートだから、特別にね。」

お母さんがウインクした。

「よし、お父さんと写真撮ってあげる。」

そう言うとお母さんは玄関で
お父さんと写真を撮ってくれた。