ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

教室に戻ると生島先生が
アイスを持ってきてくれていた。

「1年3組、3冠おめでとう!!!
奈々ちゃんに感謝ー!!!」

「えー?いっしーの元カノ
奈々ちゃんって言うのー?」

「やばーい!マジうけるー。」

「奈々さんありがとうー!」

皆ケラケラ盛り上がっている。

「いや、でも本当に頑張ったな。
朝も放課後も毎日練習して。
松本もずっと、克に指揮を教えてくれて
克も一生懸命練習してたし。
皆の努力があったからとれた3冠
だったと思う。

そして、こういう雰囲気をつくってくれた
拓実、希望、文化委員、本当にありがとう。
希望が考えてくれた秘密兵器
やっぱり審査員の点数、高かったみたい。
他の先生から、ずるいですよーって
言われたぐらいだった。
本当に素敵なアイディアだった。
皆、自分たちに拍手ー。」

パチパチパチパチ

「1学期も明後日で終わるけど
これ以上ない、締めくくりになったと思う。
夏休みは、少しゆっくり休みながら
また各々、部活や勉強を頑張りましょう。
宿題は、次の登校日にわからないところは
見るから、その時に必ず聞くように。」

「はーい。」

何かのために努力して
毎日の練習を積み重ねて
達成した時の喜びは、何物にも変える
ことのできない自分達の財産になる。

ベストを尽くす

クラスの皆の心には、自然とその気持ちが
醸造されてきていた。