ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

次は自由曲。
克が、タクトをあげた。
皆一斉に姿勢を正す。

「最後、気持ち込めていこう!」

克が皆に言った。

1人1人がコクンと頷く。
優香の前奏が始まった。



君は来るだろうか 明日のクラス会に
半分に折り曲げた「案内」をもう一度見る
つきあってた頃 僕ら手をつなぎながら
歩いた並木道 たくさんの人がゆくよ

ああ いつも僕が待たせた
駅で待つはず無い 君を捜すけど

この声が枯れるくらいに
君に好きと言えばよかった
会いたくて仕方なかった
どこにいても何をしてても

夕方の雲が ホームの空を抜ける
この街で僕は 夢を見て旅している

ああ 青いベンチ腰かけ
君が手をふった あの日思い出すよ

この声が枯れるくらいに
君に好きと言えばよかった
もう二度と戻らない恋
痛みだけがちょっと動いた

ああ 季節は思ったよりも進んでて
思いをかき消してく 気づかない程 遠く

この声が枯れるくらいに
君に好きと言えばよかった
会いたくて仕方なかった
どこにいても何をしてても

この声が枯れるくらいに
君に好きと言えばよかった
もう二度と戻らない恋
痛みだけがちょっと動いた


パチパチパチパチパチパチ

在校生からも保護者からも
割れんばかりの拍手が送られた。

舞台袖に戻ると生島先生の姿があった。

「お前ら、本当最高ー!!!」

そう言って、1人1人の頭を撫でていく
生島先生。その瞳は涙でキラキラと輝いていた。