フリージア・テイラーが俯きながら呟くと、隣にいたレティシア・エーデルワイスが声を押し殺して泣き始める。レティシアの背中をレイモンド・アルストロメリアが優しくさすった。

「……シオンさんのご遺体は、妻だったヴァイオレットさんと同じお墓に埋葬されたんですよね?それだけが救いなのかな」

エヴァン・カランコエが言い、フィオナはシオンの葬儀のことを思い出す。シオンの葬儀は雨の中、フィオナたち特殊捜査チームのメンバーとこの捜査チームの存在を知っている捜査官だけで行われた。みんな、彼女の死を悲しんでいた。

「……私の、せいで……!」

フィオナは強く拳を握り締める。爪が皮膚に食い込んだ。でも、シオンが味わった苦痛はこんなものではない。

みんな暗い表情で集まり、黙々と重苦しい空気の中仕事をする。そんな日々がずっと続いていた。シオンというたった一人が、このチームにとって大きな存在だった証だ。

「お〜、また葬式みたいな空気だな〜!」

「皆さん、おはようございます!!」