Pretender



その後も飲みに行ったり、
ポケモンGOをやりに出掛けたり、
毎月遊ぶ様になった。

ある時離れて暮らすお父さんと喧嘩した。
お父さんの言葉を思い出しては泣いて、
自分が言った言葉で傷付く
お父さんの顔を思い出しては泣いた。

お父さんとはどうしても分かり合えず、
お互い傷付かずに済むには
もう会わない選択だけだった。


そんな時、返事をしていなかった
カイ君から飲みの誘いが来た。

飲みながらカイ君にお父さんの話をした。
暗い話は苦手なので、
もう二度と会わないよ(笑)
なんて笑いながら話した。


終電の時間が近くなったので、
カイ君と別れて帰りのホームに向かった。

もうお父さんとは
二度と会わなくていい。
もう考えなくていいんだ。
なんて思いながら、カイ君と別れて
ずっとお父さんの事ばかり考えていた。

ホームに最終電車が来るアナウンスが流れた。

家に帰ってお風呂に入って寝よう。
そう考えたら、一人が寂しくて涙が溢れてきた。
私はカイ君のトーク画面を開いた。
「やっぱり今日は帰りたくない」
何も考えずに送ってしまったけど、
直ぐにカイ君から返事が来た。

「明日は仕事だから遅くまで付き合えないけどいい?」
私はうんとだけ返事をして、
開いた最終電車の扉を背に向け
来た道を走って戻った。