年下男子に追いかけられて極甘求婚されています

「だいたいまわり見てよ。カジュアルスタイルでも大丈夫そうじゃない」

「なぎと特別な時間を過ごしたかったんだ」

「いや、だからってホストファミリー巻き込まなくてもよくない?」

「ザ・シャードでなぎを口説き落としたいって言ったらノリノリで準備してくれたよ」

「口説くって、ちょっと」

「せっかく会えたんだし、今日だけは俺のお姫様でいてよ」

「むうっ……」

そんな子犬みたいな顔でお願いされると嫌と言えないというか、まあ、お姫様と言われて悪い気はしないというか。

私は言葉に詰まって窓の外へ視線を移した。日が暮れるにしたがってどんどん夜景へと姿を変えていく。

異国の地でこうしておしゃれをしてエスコートしてもらい、優雅にディナータイムを過ごすなんて贅沢すぎるだろう。

お姫様にしてもらったことも嬉しいけれど、それよりも潤くんのスーツ姿が素敵すぎて本当は鼻血が出そうなくらいドキドキしている。こんなにスーツが似合う男だっけ?

さっきからこっそりチラチラと盗み見ているけど、さらさらの髪の毛や整った鼻筋、長い睫から潤くんの魅力が溢れんばかりに輝いている。

こんなこと、今まで思ったことなかった。一体私はどうしたというのだ。ドレスコードなんてしたから脳が錯覚を起こしているのだろうか。