年下男子に追いかけられて極甘求婚されています

プールデート当日。
車で迎えにきた潤くんに私は開いた口が塞がらないでいた。

「潤くん学生なのに車持ってるの?」

「大学入学祝いに買ってもらった」

「どんな入学祝いよ?」

さすが御曹司は違うわ……などと考えている間に助手席にエスコートされ、触り心地の良いシートに埋まるように座った。運転席でハンドルを握る姿は新鮮で目を惹く。

「どこのプールに行くの?」

「たぶんなぎは初めてのとこ。レストランもあるから一日中遊べるよ」

「急にお腹すいてきた。先にランチにしようよ」

「ははっ。なぎらしいね」

潤くんはおかしそうに笑う。

しばらくドライブを楽しんでいると、車はリゾート施設のような場所へ入っていった。両側に綺麗に剪定された木々が植えられていて奥へ進めば進むほどまるで異国に来たかのような錯覚さえ覚える。やがて立派な建物が目に飛び込んできた。

「すごっ。何ここ、ホテル?」

「会員制リゾートホテルだよ」

「会員制……?!」

くわっと目を見開く私に、潤くんは穏やかに微笑んだ。