年下男子に追いかけられて極甘求婚されています

「なぎ、どうした?」

「あ、ううん。何かふと子どもの頃を思い出しちゃって。あの頃は純粋だったなぁってね」

「俺は今でも純粋だけど?」

「あははっ!確かに反抗期でツンツンした潤くんではなくなってる。無事反抗期を終えられてよかったねぇ」

「……母親かよ」

「うーん、そんな気持ちかも。大きくなったねぇ潤くん」

「……チッ」

「ちょっと、今舌打ちしたでしょ?」

「いや、してない」

「絶対した!」

「してないってば」

ギャアギャア言い合っていると「お待たせしました~」とスイーツが運ばれてきて、私たちの不毛な言い争いはすぐに終結した。

だって目の前にはプルンプルンの抹茶わらびもち。潤くんの前にはほうじ茶パフェ。

「美味しそう~!」

「写真は?」

「撮る撮る~!」

テンション高く写真を撮り終わるまで、潤くんは文句も言わず待っていてくれる。

「ごめん、お待たせ。さ、食べよ」

「お先にどうぞ。両方食べたいんでしょ?」

「え、いいの?」

「なぎが楽しそうでなによりだよ」

ニコニコと頬杖をつきながらこちらを見てくるので、妙に照れくさくなってしまう。照れ隠しにわらびもちを1つ串に刺して、潤くんの目の前に差し出した。