いつの日か残酷になってしまった僕の居場所。

この制度を治すことはできないのだろうか。

「勇。今回のターゲットは?」

「潮崎あゆみ。56歳。どうやら警備員を雇ってるらしい。夫と娘と3人暮らしだそうだ。」

「分かった。警備員なんて銃でなんとかなるだろ。」

「朔は拳銃が1番得意だもんな。」

勇は優しく笑った。



「じゃ、湊、秋。行ってくるな。」

「…期限は今日じゃない。焦るなよ。」

「きをつけてな〜。」

このいつも生真面目なのが湊。相変わらず呑気なのが秋。2人とも僕の大事な仲間だ。

性格は真反対な2人だが、任務の時はコンビネーションで素晴らしい手捌きをみせる。

やる時はやる。そんな2人が僕は大好きだ。



深夜3時。少しでも警備が薄い時に潜り込みたい。

大きな家を前に僕たちは息を呑んだ。