「っていうか探偵さん、あなた美鈴さんそっくりね!」

また言われた。

「皆さんそうおっしゃいますけどそんなに似てますか?」

自分に似てる人とはなかなか自分では気づかないものだ。

「ええ、そっくり!でもあなたの方がいい男よ。」

また俺の苦手な視線だ。

「私、あの人は嫌い。私の部屋を荒らしたんだもの。」

さっきの主の話と関係がありそうだ。

「その話、詳しく聞かせていただけませんか?」

そう言うとえりさんはまたにっこり笑った。

「それはまた明日ね。今日はもう遅いから休みましょう。」

そう言ってえりさんは去っていった。

なんだか不思議な人たちだな…

俺はそう思いながら布団に入り、また考えを発展させていた。

絵と事件と宝の地図か…

宝の地図も美鈴さんと関係があるのだろうか?

それに俺は美鈴さんに似てるって…その事で事態が悪化しなければいいんだが…

そういえば次男が長女と美鈴さんが仲がいいって…

何か嫌な予感がしてきた。

そんなことを考えていたら寝てしまった。