そして今度は蘭じゃ。

『ひどいわ!!』

『僕は…きいてください、僕は…』

『ききたくないわ!!でも…でも私…絶対認めないから!!』

『蘭さん!!』

蘭はそのまま走り去った。泣いておったのう。

共通して言えるのは三人とも誰一人としてその時のことを話そうとしないことじゃ。

そして美鈴さんは仕事場と寝部屋、庭の散歩や買い物以外は外に出ず、家族とも顔を合わせなくなったんじゃ。