俺たちは引き続き捜査したが、それ以上何も見つからなかったので寝ることにした。

そして朝になり、自分の部屋で朝食を食べから一服していた。

するとドアをノックする音がする。

「はい。」

「あ、あの…今よろしいでしょうか？」

俺がドアを開けると申し訳なさそうな顔で長女が下を向いて立っている。

「ええ、いいですよ。」

俺は長女を部屋に入れた。

向かい合って座り、長女が口を開いた。

「あの…昨日は本当に申し訳ありませんでした。」

「いえ、僕も悪かったです。あれからきちんと戻しました。申し訳ありませんでした。」

俺は長女が心底反省してるようだったからこれ以上言わなかった。

「では…ごゆっくりしてください…」

「はい…」

長女は悲しげに立って去って行った。

俺は去っていくのをずっと見ていた。

「あいつ謝ったか？」
龍之介が来た。相変わらずホストみたいだ。

「ん？ああ…」

「たぶん病院行くんだよ。外見てみ。」

俺は部屋のベランダから門を見た。俺が先日乗ったような会社の車が止まっていた。

そして長女と主、夫人が乗って車が走り始めた。

「ユッキーナの説得がきいたんだな。」

「そうみたいだな。」