惚れて、堕として、もっとして

「けい…くん?」
静かに抜き足差し足で、寝室に向かう。
大きなベッドには綺麗な顔をした男の子が眠っている。
「け、けいくん…っ朝だよ。起きて?」
「…んん」
私の声に応えるかのように恵くんが唸る。
「す…ず?」
まだ完全に開ききっていない目を私に向ける恵くん。
「おはよう!」
それに笑顔で応える私。
「ん…おはよう」
色素の薄い目が私を捉えると同時にニコッと笑う。
うぅ…朝から心臓に悪いよ。
胸に矢が刺さったのような状態の私。
「け、恵くん…っ学校遅刻しちゃうから早くっ」