俺をもっと利用して?

次の日の昼休み私はまた屋上に行った。

「犀川くん!!またきたよ!」

「まじか、昨日あんなに言ったのにこりないね、」

諦めるわけにはいかないじゃん!

私の未来がかかってるんだから…!

利用できるものはとことん利用してかなきゃね!

「まあね!犀川くんと仲良くなりたいから!」

「…なんで?」

「仲良くなりたいから仲良くなりたいの!」

「進藤さんって馬鹿だよね、」

「っ!よく言われるけど言わなくていいじゃん!?」

「ふっ」

「犀川くん今笑った?笑ったよね!」

「うるさい、笑ってないし」

「嘘つけ!笑ってたの見たよ!」

「まぁなんでもいいけど」

「じゃあ、俺戻るね」

「うん!」

「あ!犀川くん!」

「何?」

「明日もここ来るからね!」

「好きにすれば」

やったー!結構話せたしこの調子!

それから1週間毎日屋上に行っては犀川くんと話したりしてすっかり目的も忘れていた。

「ねえ、進藤さん」

「ん?どうしたの?」

「進藤さんはなんで俺と仲良くしようと思ったの?この前聞いたら誤魔化されたし気になる。」

犀川くんは真剣な顔でこっちを見ながら聞いてきた。

そんなこと、言ったら嫌われる。

でも言わなきゃ、

犀川くんには嘘つきたくない、

「あのね、私、、」

「うん」

「私ね、あの日から虐められてて由香利ちゃんにも裏切られたから正直きつくて、犀川くんと仲良くなれば香奈達も虐めるのやめてくれると思ってそれで、私、、犀川くんを利用したの、」

「…まじ?」

「…うん」
「生きてくなら利用して利用されてってそういう風にしないと生きていけないから犀川くんを利用した」

どうしよう、泣いてるとこ見られたくない。

「ごめんね、ヒーローの方がかっこいいとか言いながら自分が一番最低だね」

「でもね犀川くんと話してたら楽しくてつい目的忘れてたんだ、そのぐらい楽しかった。」

「私もう戻るね、1週間ありがとう、本当に楽しかったよ」

もうボロボロだ心もも顔も涙でいっぱい、、

犀川くん、失望しただろうな、、

「待って…!」パシッ

犀川くんは私の腕を掴んだ

「お前面白いよ。全くつまんなくない」

「え…?」

「こんなにつまんなくない奴久しぶり」

犀川くんは笑ってた

「俺最初に言っただろ?なんでも綺麗にする奴は嫌いってお前は今すっごく汚れてるよ」

私はよく分からなかった、犀川くんは一体何を言ってるんだろう?

「俺、今日からお前と一緒にいるわ」

「なんで…?」

「だってお前おもしれえもん!」

なんか急にキャラ変わった…?

「お前はさっき俺を利用したって言ってただろ?」

「…うん」

「だからさ、」

「俺をもっと利用して?」

「…え?いいの?」

「でもお前馬鹿だなぁ」

「いきなりディスるじゃん…」

「だって普通俺がお前とずっと居たらあいつらが嫉妬してお前のこともっと虐めたくなるだろ?」

「た、確かに、どうしよう!」

「知らねえよ、俺はもうお前とずっと一緒にいるって決めたし」

「ええ!私やばいじゃん!」

「でも、逆にずっと俺が居るんだからお前が1人になることはないよ」

「!?そっかじゃあ大丈夫か!」

「…大丈夫?…なのか?」

「だって犀川くんがずっと一緒に居てくれたら心強いし!」

「やっぱお前最高だな!」

「それは…褒めてるよね?」

「さあな」
そうして私たちは教室に戻った