明暗フェイス

ぐぇっっ




キモキングが苦しみに顔を歪めていた時、私はすでにその店を後にしていた。




こうして私は高校入学当初からお世話になっていたバイト先を見事にクビになった。




17歳




こんな阿呆らしい人生、時々ドロップアウトしたくなる。




きっと夢があるからこんな無意味な生活も耐えられるんだ。




最近、時計の針が進む度に心臓がチクチクと痛む。




平凡な自分を受け入れるほどの強さを、私はまだ持ち合わせていなかった。