「今までだって、ずっと君はそうやって、ここまで歩いて来たんじゃないか。大丈夫、きっと渡れるよ。もし橋が壊れそうなときは、いつでも私が直してあげる。君が本当の夢を見つけるまで、いいや、夢を探して歩いていく、その勇気が持てるまで、ずっとね。いつだって、ちゃんと、君のことを見守っているよ。だからもう一度、勇気を出して歩いてごらん。」
でも、どうしても彼女は、うなずくことができません。
ただ黙って、おじいさんの暖かい瞳を見つめ返すだけでした。
でも、どうしても彼女は、うなずくことができません。
ただ黙って、おじいさんの暖かい瞳を見つめ返すだけでした。

