「とにかく離れなさーい!!」


いつまで経ってもりっちゃんに抱き付いてるゆーちゃんを、私は無理矢理引きはがした。


「え~ん、もうちょっとだけ~」


私にはがい締めにされた状態で、ゆーちゃんは手足をバタバタさせてるし…。


「いくらゆーちゃんでもこれ以上はダーメ!
りっちゃんは私の彼氏なんだから!」


私の告白に、ゆーちゃんはピタッと動きを止めた。
そして機械のような動きで私の方に振り返った…。
…こ・怖いよゆーちゃん…。


「えー!!!???」


次の瞬間には、ゆーちゃんの叫びが店中に響き渡った。


「な・何で!?誘惑したのみーちゃん!?」


「誘惑って…してないわよ!!
りっちゃんの方から告白してくれたの!」


私の正直な告白に、ゆーちゃんは口を開けたままりっちゃんの方に向き直った。


「ホントなの?りっちゃん?」


「ああ、ホントだよ。」

首を傾げながら聞くゆーちゃんに、りっちゃんは顔を赤くして、指で頬をかきながら答えた。


それを聞いたゆーちゃんはあからさまにガッカリしたようだった。