「姉の紫花は4月生まれで、わたしは同じ年の3月に生まれたの。」

「へぇ、テレビとかで聞いた事あったけどほんとにあるんだそういうの」

「元々紫花1人のつもりだったから、予定外に生まれたわたしはずっと邪魔者だったの」



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「ねぇパパこれ欲しい!買って!」

「仕方ないな、紫花は可愛いから買ってあげよう」

「お父さん、これ欲しい…」

「ダメだ、桃花にこんなもの似合わない!」




「ママ、見て見てテストでいい点取れたよ!」

「紫花ちゃん凄いわね!さすがママの子だわ」

「お母さんわたし100点取ったよ」

「当たり前でしょう、勉強しか取り柄がないんだから。」




「紫花ちゃん遊ぼー!」

「いいよー!!」

「紫花ちゃんと桃花ちゃん双子なのに全然似てないね。
紫花ちゃんと違って桃花ちゃん暗いし」

「…。」