「あっ、初めまして私桃ちゃんの姉の、椎名紫花です。
驚かせてしまってごめんなさい、3年前に事故に遭ってから歩けなくなってそこからずっと車椅子なんです。」

「……」

「奏くんが選んだ学校がどんなところなのか気になって来てみたけど、びっくりしちゃった。こんな低能な人の集まりだなんて」

「……」




「紫花ちゃん、1人で急に居なく……、桜庭と……桃花ちゃん?」


奏橙くんが慌てた様子で走ってきた。
どうやら奏橙くんは紫花が来てることを知ってたみたい。


「あぁ、奏くんごめんね。どんなところなのか気になっちゃって。だけどまさか奏くんがこんな所に居るとは思わなかったよ」

「それは……」

「大丈夫大丈夫、桃ちゃんのせいだもんね?」


そう言って紫花はわたしの方を見た。
奏橙くんや、桜庭くんの前でまでこんなことしないでほしい。