土曜日



今日は、家にエマが来る。



お互い仕事で遊ぶのは、今日が始めてだ。




【ピンポーン】

インターホンが鳴った。


「はーい!」


『えまだよっー!!』



「今開けるねー!」

ドアを開けると私服のえまがいた。


さすがアイドル。なんでも似合う!


「おじゃましまーす!!うぁー!部屋ひろーい!!」



「そうそう〜!一人暮らしは大変な事が、多い〜!」


えまが持ってきたお菓子と家にあったお菓子をテーブルに広げて私達は、2人で女子会をした。


「千星は、好きな人居ないのー?あっ!もしかしてもう彼氏とかいる??」


えまに聞かれて戸惑った。


そう。私は、恋愛経験ゼロ。

好きな人なんかいた事が無い。もちろん彼氏も。


「私好きな人出来たことないんだよね〜」

私がそう言うとえまはすぐ答える。


「えぇ!千星可愛いし彼氏いると思った〜!」


えまみたいに可愛い子から可愛いって言われるのは、凄く嬉しい!



「でも千星は、モテるでしょ??告白とか沢山されてるでしょー?」

確かに中学生の頃男の子によく話しかけられた。


何人かに告白もされた。



でも「付き合う」ってなんなのか分からなかったから毎回断った。