あの事件から数年経ってから母が、父について1度だけ話してくれたことがあった。
「あの人は確かにこの家族を壊したけど、私はあの人に助けて貰ったことがあったのよ。だから、なんにも文句は言えないの」
母は優しい声で僕にそう言った。
父が母を助けたことがある、と言うのが嘘か真実か僕には分からないけど、僕はどうしても父が許せなかった。自分も。
それから僕らは1度も父に会っていないし、僕と母は父について触れては来なかった。
僕は頑張って忘れようとしたのに、訳の分からないことをやり始める母のことも嫌いになりかけた。
それから僕は自室から一歩も出ず、そのまま眠りについた。
「あの人は確かにこの家族を壊したけど、私はあの人に助けて貰ったことがあったのよ。だから、なんにも文句は言えないの」
母は優しい声で僕にそう言った。
父が母を助けたことがある、と言うのが嘘か真実か僕には分からないけど、僕はどうしても父が許せなかった。自分も。
それから僕らは1度も父に会っていないし、僕と母は父について触れては来なかった。
僕は頑張って忘れようとしたのに、訳の分からないことをやり始める母のことも嫌いになりかけた。
それから僕は自室から一歩も出ず、そのまま眠りについた。


