これはちょっとした興味本位だ。そして、自分が麗音のことを本当に好きなのか。自分に問いかけるためでもあった。
「なんつーか茜ちゃんが他の男と話してるだけで胸が苦しめられたり、隣にいるだけで嬉しいんだ。そういうこともあって湊、お前には感謝してる。茜ちゃんと俺を引き会わせてくれて」
そーか。麗音がノートを通じて智と話していることが多々あった。その時感じたのはそう事だったのか……。おそらくこれが『嫉妬』と言うやつだろうか。そして、やっぱり僕は麗音が好きだ。
「いやこっちこそ、ありがとうな」
僕が麗音のことを好きだと気づかせてくれたこと、僕に感謝してくれてを込めてそう言った。
「とりあえず頑張れよ。応援してるから」