「だから、契約してる=付き合ってるみたいに思われるんだって!」
ど、どうしよう。
そんなに覚悟がないまま……しかも、解除できるから大丈夫かなって、勢いで契約しちゃったし。
まさか契約するってことが、そんなに重大なことだったなんて。
解除も簡単じゃないって……。
「真白ちゃんは、相手の吸血鬼くんのこと好きなのかな!?」
緋羽ちゃんが目をキラキラ輝かせて、もっと前のめりで聞いてくるからどうしよう……!
「え、えっと……緋羽ちゃんは素敵な相手いそう?」
と、とりあえず今はこの話題から逃げて、違うことを話しちゃおう。
「うーん。すっごく優しくて一途な王子様が現れたら、契約したいなぁって!」
緋羽ちゃんって見た目通り夢見る女の子っていうか、純粋で素直で、すごく可愛いなぁ。
にこにこ幸せそうに話してる姿も、見てるこっちが癒されちゃう。

