吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜




詳しく話を聞くと、紅花学園は中高一貫校らしくて。


中学から高校にそのまま進学した子と、わたしや緋羽ちゃんみたいに高校から入学してくる子がいるみたい。


1年生の段階で契約している生徒は、ほとんどが中学からエスカレーターで来てる子たちばかり。


それに、契約してる子たちは、お互いのことを好き同士のケースが多いみたい。



「だから、もう契約しちゃってる真白ちゃんはすごいなぁって。出会った瞬間にビビッと運命感じちゃったとか!?」

「う、運命……」


「だって、人間と契約するってことは、吸血鬼にとって命をかけるのと一緒のことなんだよ!」

「えっ、そうなの?」


「そうだよ~! 人間側も契約を解除しない限り、ずっと契約した吸血鬼に血をあげないといけないから、それなりに覚悟がいることなんだって! それに、解除だってそう簡単にできないし」


大げさに言うなら――契約したら、お互いぜったい離れられない存在になるって。