「ここの学園って特殊だから、人間の女の子と友達になれるかずっと不安だったの。でも、真白ちゃんみたいな子がいて安心したよ~」
「そ、そうだよね」
「そもそも、人間の女の子がどれくらいいるかもわかんなかったし!」
すると、緋羽ちゃんが何かに気づいたのか、大きな瞳がさらにグッと見開かれた。
「これって吸血鬼と契約してる証のブレスレットだよね!? 真白ちゃんもう契約してるの!?」
「え、あっ、うん」
興味津々って顔で、ものすごい食いつきの緋羽ちゃん。
机に身を乗り出して、ブレスレットに釘付け状態。
「えぇ~すごいなぁ。まだ入学したばかりの1年生は、契約してない子がほとんどらしいから!」
「そ、そうなんだ」

