「お名前聞いてもいいっ?」
「えっと、忽那真白です」
「ほへ~。名前まで天使みたいだね」
わたしがひとり置いてけぼりになっていると、それに気づいたのか自己紹介もしてくれた。
名前は小桜緋羽(こざくら ひう)ちゃんというらしく。
苗字も名前も可愛くて、雰囲気にばっちり合ってるなぁ。
「仲良くしてくれるとうれしいなっ」
「あっ、わたしでよかったら仲良くしてください……っ!」
「うんうん~。よろしくねっ」
緋羽ちゃんみたいな明るくて、積極的に話しかけてくれる子と友達になれてよかったぁ。
先生が来るまで、まだ時間がありそうなので緋羽ちゃんといろいろ話すことに。
ちなみに音季くんは睡魔に勝てなかったのか、机に伏せてスヤスヤ寝てる。

