甘えたいと甘やかしたい

「ゆず、俺前なんて言ったっけ?」

前…………

「…ぁ………いっ今の無し!なぎちゃんの空耳!」

「ふーん、そんなに俺と離れたくないんだ」

離れたくない…………なぎちゃんと…

「当たり前だよ!なぎちゃんと離れたら餓死するからね!餓死!」
必死に訴えかける

「ふっ、俺がいないと飯食えないのかよ」

「あ、そっか…じゃあ…」

「それより、ゆず、それ飲んだら寝ててね」

「え…いゃ…「嫌とかいったらかえってもらうから」」

な、なぎちゃんが意地悪だ………

「むぅ…意地悪なぎちゃん嫌い」

帰れって言われたのが悔しくてぷいっと顔をそらす

「そ、じゃあ、俺は学校行った方がいい?」

え…と思い顔を向けると少しだけ悲しそうな顔をしている気がした

「う、嘘!なぎちゃん好き!いないと死んじゃう!学校行っちゃダメ!」
思いつく限りの言葉を出してどうにか食い止めようとする