甘えたいと甘やかしたい

「ん、だってそれ俺の服」

「そっか…ありがと…」

「渚ぁ~!ゆずちゃん起きた~?」
一回から聞こえる元気な声

「母さん声でか」


「仁奈ちゃん、朝から元気」

ふと、時計が目に入る

…!?

「なぎちゃん!時間時間!ちこくしちゃう!」

なぎちゃんの腕を掴み、そう声をかけるも特に表情を変えずに

「休めっていわれたでしょ」
って、

でも、それは私のことであって…なぎちゃんは……

「ゆず休むなら俺も休む、ゆず寂しがり屋でしょ、それとも俺いなくて1人でいいの?」

寂しがり屋……

「…嫌だ…なぎちゃんいないと寂しくて死ぬ」
掴んでいた腕を両手で抱きしめる

「ほらね、だから休む」

「なぁぎさ!返事してよ!」
さっきよりも大きく聞こえる声