甘えたいと甘やかしたい




「ちょ、なぎちゃ……」
家…なぎちゃんちについて早々部屋に押し入れられた

「うん、ゆず、俺今怒ってるよ」

お、こらせてしまった………

「ご、ゴメン……」
しゅんと下を向いて謝る

「うん、謝ってほしいわけではなくて……なんで怒ってるか分かる?」

「…わから、ない…」

「はぁ、全くゆずは、」

ため息をつかれて悲しくなる

涙が出てきそうになって必死に堪えていると名前を呼ばれた

「あぁいうことは2人の時にやってほしかった」
どこか拗ねたようななぎちゃんの口調

「ご、めん…」

「うん、じゃあ、はいもう一回」
もう怒っていないような顔と口調

「て、え、なんで泣きそうなの!?」
顔をあげたらばれてしまった