甘えたいと甘やかしたい

「え…と…タイミング?おかしくないですか?」

「いや、鈍感なゆず好き、めっちゃ好き」
なぎちゃんから来る告白の嵐にかぁっと顔が熱を持っていく

「「お前ら!イチャつくな!」」
マイク越しの声と先生の声がハモった

「柚葉!顔赤い!」
クラスの女の子に言われ、恥ずかしくなって下を向く

「…………きゃぁ~~~!」

えっ!?どうなってるの!?

「ゆずのことみないでくれるかな?」

…!?

私を抱きしめてそんな台詞を吐くなぎちゃんに照れる様子は全くない

なんか…負けた気がする……

「な、なぎちゃん!」

「ん……!?」
腕の中で顔をあげ、こっちを向こうとしたなぎちゃんのほっぺにチュってしてやった

「「「……………!?」」」

「へへっ」

真っ赤になって私の肩に顔をうずめるなぎちゃんに

してやったり!
と思った

「渚、照れてんの?」
ははってわらいながら、柴くんが言った