甘えたがりの4時起きちゃん







ほどなくしてすぅちゃんは泣き止んで、私はすぅちゃんの隣に座り直した。



「あのね、私のお母さん、すっごく勉強に厳しくて、」


「うん。少しずつでいいよ」

「それで、美雨が帰った後とか、結構怒られてて、」

「えっ…、うん、」

「勉強頑張って1位取ってるんだけど、満点取ってないからって、すぐ怒られちゃって、いつも言い返せないんだけどね」

「でも今日は、美雨が庇ってくれて、本当に嬉しかったよ」



「庇ってないよ、本当のこと言っただけ。いつもすぅちゃんに甘えてばっかりだから、誤解はきちんと解いておきたくて」


…本当に、


「いつもありがとうね、これからもよろしく、純麗」


そう言って、すぅちゃんに抱きついた。



…ていうか、


「てゆーかさ、すぅちゃんこの部屋の香水変えた?」


「へ??」


突然話題が変わったことに驚いちゃったのか、大きく目を見開いたすぅちゃん。


「この前ラベンダーみたいな匂いだったのに、いろんなお花の香りする!!」


そう笑うと、すぅちゃんの顔に笑顔が戻って。



ちょうどそのタイミングで楓羽さんが戻ってきたけど、

良かったです、と口パクで言ってくれた。