抱きついてそう言うと、すぅちゃんはちょっと怪訝そうな顔をする。



「美雨、ちょっとおろしたての制服崩れちゃう…」


「いーじゃん、いずれ使っていくうちに崩れちゃうんだから!!

それに、すぅちゃんに抱きついてすぅちゃんの匂いかぐほうが大切!!」



本当にすぅちゃんはいい匂いするんだ、美人だしいい匂いするし、

世界中探してもこんなにいい親友いないと思う!!



「すぅちゃん大好きぃ〜」

「はいはい、私も美雨大好きだよ、でもここ道のど真ん中だからもう抱きつくの終わりね」



むぅーー。もっと抱きつきたかったのに。


でも、すぅちゃんに大好きって言われた事が嬉しくて、渋々離れる。




「じゃあさ、すぅちゃん」

「んー?」


「入学式終わったら、一緒に遊ぼー?」



…ダメかな。


私より少し背の高いすぅちゃんを見上げて、手を合わせてお願いしたら。



「あーもう。いいよ、でもその代わり私の家しか行けないかも」

「やったぁ!!すぅちゃんママにも会える??」

「うん、会えるよ」



すぅちゃんは、すぅちゃんママに似て美人。

だからすぅちゃんママもめちゃくちゃ美人なんだ。



私が着ても似合わないような大人っぽい服も上手に着こなしてて、本当に羨ましい。


顔も美人なのにその上優しくて、すぅちゃん親子ほど完璧な人いないっ!!