「教えてくれない?」
「全然いいよ、一緒に勉強しよう!!最近そういうお誘い来なくて…。」
「やったぁ、ことちゃん好き〜〜っ!!」
2人で約束してたら左からとてつもなく不機嫌な声がした。
「なぁ美雨、それ以上俺の彼女に近づかないでくれない?女とはいえそれ以上近づくと流石に嫌なんだけど」
「こっわ」
…体中から黒いオーラがダダ漏れの玲緒をなだめるには、
「でも玲緒くん、1つ聞きたいんだけど…美雨ちゃんと玲緒くん呼び捨てなの?」
とびきり可愛いこと言いながら頬を染めて聞いている、ことちゃんしかいないと思う。
「ごめんな、でも屋外撮影とかでお互い活動してる名前で呼び合わないと本名とかの問題あるから…。」
そういう玲緒は、もうすっかり機嫌を直してしっかりものの彼氏の顔をしながらことちゃんの頭を撫でてる。
…さすがにひくくらい甘すぎるオーラが漂ってるもんだから、その場をそ~っと離れようとしたら。
「てか美雨、もう撮影だから呼んでこいって言われたんだけど」
「嘘、ごめんねことちゃん、行ってくるね!!」
「美雨、今回カップル特集だけど撮影だから、妬かなくて大丈夫だから」
「…うん。」
そうことちゃんが返事したのを合図に、撮影モードに切り替える。


