ゆめりんこと乃木 由芽ちゃんも中学の時からの友達。
私なんかよりずっとずっと女子力があって、羨ましいんだよね…。
「ゆめりん、今日も可愛い!!!」
「天使に可愛いって言われた…」
ゆめりんは私のこと天使天使って言ってくれるけど、私そんなんじゃないんだけどなぁ…。
「ゆめりんも一緒にショッピング行く?すぅちゃんは?」
「美雨ごめん、私は…無理。」
「みーたん、あたしはオッケーだよ!!何時から?」
…すぅちゃんお母さんが厳しいからかぁ…。
いつかまた一緒にお買い物行きたいなぁ。
「りんちゃんも一緒で、土曜日の9時から行こっ!!」
「みーたん、あたしみーたんの頭に天使の輪っかが見える…」
ええっ、大丈夫??熱でもあるのかな…。
「美雨、多分由芽に熱はないと思うけど」
心を読んでくれたすぅちゃんがそう言うけど…本当?
ちょっと心配して、ゆめりんに抱きつく。
「わぁ、天使とハグしてる…」
天使って言ってくれるのが嬉しくて、しばらくそうしているとかばんから電話の着信音がした。


